ここでは、診療情報管理士が向いている人の特徴を挙げていきたいと思います。
まず、細かい作業が得意で、何事にも丁寧に取り組める資質は必要不可欠です。
というのも、実際の仕事では患者の膨大な情報を扱うことになります。
その情報は画一的でなく、全体を正確に管理するには、細やかさと根気強さが求められます。
現場はほぼデスクワークで常にデータと向き合うことになるため、集中力を保ち、淡々と作業することが苦でない人が理想的です。
また、個人情報が含まれる患者情報を扱うため、責任感がある人が望ましいです。
情報リテラシーがない人であれば、うっかり重要なことを外部に漏らしてしまうようなことも考えられます。
近年、個人情報の取り扱いに関しては、特に世間の目が厳しくなっており、情報漏洩が大きなトラブルの引き金になるケースもあり得ます。
周囲からの信頼を失わないためにも、しっかりと責任を持って情報管理できる人が向いています。
そして、データを分析するための読解力や判断力も診療情報管理士にとっては欠かせないものです。
カルテは医療分野に関する専門的な書類であるため、読み取るにもスキルが必要です。
さらに、分析した情報を、医師や病院を経営する人たちに伝える場面もあるため、円滑に情報伝達できるコミュニケーションスキルも持っておきたいところです。
もちろん、パソコンを使って情報の管理や処理をする仕事であるため、一定のパソコンスキルも求められます。
他の業種ではあまり使わない専用ソフトを使う機会が多くなるため、常に新しいソフトを使えるよう、前向きに勉強する姿勢も重要になってくるでしょう。